子ども子育て支援新制度

24日の振替休日には、「より良い保育を求める鳥取県実行委員会」主催の子ども子育て支援新制度についての学習会に行ってきました。

冒頭、来賓に駆けつけられた若桜町の小林町長が、若桜町での少子化対策や保育料無料化の取り組みを縷々披露してくださいました。

続いて2人の専門家による、講義です。新制度に向けた全国の自治体の制度化の内容や、国が示しつつあるQ&A、そして保育士の待遇に大きく関わる公定価格(保育単価)がどうなるか、といった突っ込んだ内容でした。

 制度化が進んでいるところでは、来年度の保育の認定区分や保育料がすでに設定され、この機に保育料を値上げするところもあれば、長崎県佐世保市のように従来の保育時間を維持し、保育料も差をつけないと決めたところもあります。保育所にとっては保護者の細かい勤務時間や通勤時間まで把握しないといけないとか、保護者にとっては自分の事情で保育料がちょっとの額なのに変わってしまうという煩わしさが生じるとか、現場の混乱を避けるためには、今までどおりが一番いいと私は思いました。

 そして、保育士の待遇面の現状での問題、幼稚園の居残り保育に当たる部分の保育に対して、幼稚園には新制度では国から手厚い手当がなされるのに、保育所には従来からその部分については何もない。

 保育士は仕事の量や質は求められるのに、待遇は良くならない(全国調査では平均賃金の6割程度)ということでは、保育士志望者が減る現状も納得です。

 各自治体は少子化対策だけでなく、子どもに明るい未来をということで頑張っていますが、抜本的には国がこういう福祉の面にもっとお金を注いでくれるようにしないと、未来ある子どもたちの大事に育てる社会環境にはならないと思います。

 やっぱり国を動かさないとね!